【児童文学】エルマーの冒険

 今回ご紹介する本は、『エルマーの冒険』ルース・スタイルス・ガネット:作 わたなべ しげお:訳 です。こどもの頃にこの本を読んだ方もいらっしゃるかと思いますが、半世紀以上にわたって世界中で愛され読み継がれている冒険物語です。

 これを読むと、キャンディーをバッグに入れて冒険に出たくなっちゃう…かも?(笑)

あらすじ

 『エルマーの冒険』は、エルマーという少年が年とった野良猫に出会い、動物島に囚われた竜の子の話を聞くことから始まります。エルマーは、竜の子を助けるために冒険に出ます。

 準備をして、船に乗って、動物島の竜のもとへ向かう途中、いろいろな困難がエルマーに襲い掛かります。しかし、エルマーはリュックサックに入れていた道具を使い、困難を乗り越えていきます。

おすすめのポイントと読み方

 この本はなんと言っても、エルマーがいろいろな困難を道具と知恵と勇気で乗り越えていく部分が面白い!内容を知っていてもドキドキハラハラする展開が魅力的です。

 こどもと楽しむ際には、ぜひリュックサックに入れたものを紙に書きだして、困難に出会った時に「エルマーはどうすると思う?」とリュックの中身を見ながらこどもに考えてもらう時間を取ることをおすすめします。

 一度読んでしまえば答えは分かってしまうかもしれませんが、繰り返してもこどもは楽しんでくれるようです。「正解~!」というとにっこにこに喜んでくれるので、読んでる方も嬉しくなっちゃいます。

 囚われた竜を助けに行こうという優しさや思いやり、困難に出会っても工夫して乗り越えていくという考え方に気付ける作品です。

おすすめしたい人

 この本の対象年齢は5~6歳からで、小学校2年生くらいが一人で読める目安となっています。

 私は5歳くらいから読み聞かせで保護者と一緒に楽しんで欲しいです。惹き込まれるストーリーと優しい雰囲気でかわいらしい挿絵は、絵本から児童書へ移行していく最初の本としておすすめしたいです。

 困難に直面した時、持っている道具(もの)のどれを使って、どうやって乗り越えていくか考える。まさに人生そのものですよね。

まとめ

この本は、エルマーがいろいろな困難を乗り越えて囚われた竜を助ける冒険の物語です。

対象年齢は5~6歳からで、一人で読めるのは小学校2年生くらいから

読むとキャンディーをバッグに入れて冒険したくなってしまう…かも。(笑)

優しさや思いやり、困難を工夫で乗り越えることに気づきを与えてくれる

以上、参考になったら嬉しいです。

夏休みが近いので今月は児童書を中心に紹介しようと思います。

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